わやじゃ!(キタカミのあいさつ)
スグリくんかわいいね。
ポケモンSVのDLC前編「碧の仮面」のストーリーをひととおり終えました。楽しかったです。初見プレイの感想は残しておいたほうがいい、という言い伝えがあるのでここにネタバレあり感想ダラダラ出力しときます〜。
感想:スグリくんがかわいい
主人公がキタカミの拠点・スイリョクタウンに到着してまず目に入るこの光景!ひょっこりスグリ。既に主人公への好感度MAX。
がっくりモーション、頭かきかきモーションがかわいい。内気な性格ではあるけど動きはけっこう大きめ。言葉での感情表現が苦手だから動きで伝えよう、ってことをずっとしてきたのかな。
林間学校での課題は、キタカミの各地に点在する里の伝承が記された看板を巡るというもの。主人公はスグリくんとペアになって行動します。
ともっこたちの鬼退治伝説を聞き、鬼のほうがかっこいいと言うスグリくんに間髪入れず共感!鬼かっこいいよ!
この笑顔。ずっと見てたいね。
その後も順調に距離を縮めていき…。
同居することになりました。
ガチ恋距離!!!(素直すぎて 心配だよ 知らない人 信用しすぎちゃ いけないな)
実家に突撃。
スグリくんの祖父母にご挨拶したらお揃いのじんべえをくれました。うちの主人公くんもかわいいね。これを着てスグリくんが誘ってくれたオモテ祭りにゼイユ姉と一緒に向かいます。
↑ここのスリーショット見せてほしい。
碧の仮面、お祭り前のソワソワ感からお祭り始まった後の空気までほんとに質感がリアルで感動する。うちも姉弟1人ずつのきょうだいだったもので、倉庫でお面探してわちゃわちゃしてるとことか写真撮ってるときのスグリゼイユのやりとりとか見てると小さい頃の夏祭りの記憶が呼び起こされて心がくすぐったくなる。夏祭りの夜のシチュエーションパワー凄まじい。「小学生の夏休みに友達とお泊まり会して夜遅くまでみんなでどうぶつの森の花火大会に参加してたときのワクワク」みたいなほんとに自分の中に存在したか?って記憶すら蘇ってきたもん。すごいよオモテ祭り。永遠に続いてくれ。
おまつりつづき。
会っちゃった。
ここの主人公、相手がポケモンだってわかってるんだろうか。選択肢の言葉がとてもいい。ポケモンだろうと人間だろうと同じように愛をもって接することができる主人公くん。人たらし、ポケモンたらし。
ゼイユ姉も会っちゃった。鬼はお面を落として逃げちゃいましたが、鬼好きスグリがヤな気持ちにならないようにこのことは2人だけの秘密に。嫌な予感。
ほらすぐバレちゃってるじゃん。ともっこが鬼を襲ってたという正しい歴史を2人が教えてもらったところ、スグリくんも聞いてました。
ここから先の展開、苦しくて直視できなかった…。
1人だけ仲間外れにされた理由を「強さ」と結びつけてしまった。自分の次に強いってゼイユ姉に言われてたし実際NPCとしてはかなり強いスグリくんだけど、ゼイユ姉に守られて生きてきたから潜在的に強さに対するコンプレックスがあったんだなあ。だからこそ姉から自立して生きられる自分を望んだわけだしそこに現れた「友達」の主人公との交流がその足掛かりになるはずだった。なのにゼイユと主人公に自分の知らない繋がりができてる。主人公には負かされっぱなし。「ポケモン勝負の強さ」という基準に行きついちゃうのもそうだよなあ〜。主人公としてはみんなに平等に接することしかできないのでスグリくんの主人公に対する感情を受け止めきれない。うう。
ここ、ごめんって言ってしまった。もう自白。それに対して「何が?」。きつい。お互いの繊細さが正面衝突している。
つらい。
耐えられない。
ここらへんのスグリくんとの勝負、こちらの罪悪感が強すぎて負けてあげたくなるけどそれは優しさにはならない…。駄々っ子は心を鬼にして徹底的に叩きのめさないといけない(心を鬼にって表現に別の意味が乗ってしまう)。
急所時台詞。"嘘つき"でも主人公への憧れは初めから変わらず持ち続けてくれている。友達だと思ってた子が遠くに行っちゃうと自分の内面の浅さにばかり目がいってしまう。
歴代作品では見たことないタイプの感情表現の激しさ。いや、わかるよ…。私も昔やり場のない怒りを家の姿見にぶち当ててバリバリに割っちゃったことあったし…。こうも思春期してるの見せつけられると心がザワザワする。
なんだこいつら。今忙しいの。
なんかともっこが復活して鬼虐めに行ったらしいので鬼を助けました(主人公が)。
ちょっと落ち着いたスグリくんと和解。スグリくんが鬼にお面を返します。
嘘でしょ。
ぽにお、そこはスグリくんから受け取ってくれ。
ともっこが他の面を奪っていってしまったので3人で取り戻しに行きます。仲間外れじゃないよ。
それでも、スグリくんはともっこと戦って直接お面を取り戻す役を2人に任せて行ってしまう。強さへのコンプレックス…。
取り戻した。
町へ戻ってくると、
町のみんなが鬼の正しい歴史を知って鬼さまに謝ってきました。スグリくんが1人で町を駆け回って教えて回ったらしい。(ここ町の人めっちゃ少ないけど大丈夫?なんかやけにあっさり正しい歴史が受け入れられてるけどほんとにそれでいいの管理人さん?相変わらずオモテ祭りで鬼退治フェスとかやってるけどそこらへんとの折り合いはついてるの?)スグリくんの望んだ自立がこんな形で達成されてしまっているのなんだかなー。
オーガポンをおうちまで送ると捕獲チャンス。
ここでもまたスグリくんを打ち負かさないといけない…。自分の可能性への諦めを抱かずにいられるのは思春期の特権ね。ここまで粘ってくれるのはむしろ年相応な感じがして安心感さえある。
力比べって表現いいよね。友情ゲットの流れで戦闘挟むことに対し有無を言わさず納得させる言葉。
オーガポン戦、通常戦闘だと思ってちまちま削って捕獲しようと思ってたのでこれお出しされて泣いた。つよすぎ。
激アツ展開。相手側にやられるときつい。
みんなでお面をとり戻した思い出、もしかしてスグリくん含まれてない!?
うおおこちらとしては特に思い入れのない「昔々ともに生きた男」!
なんとか力比べに勝利。主人公としては順当にオーガポンと仲を深めていって捕獲しただけなんだけどスグリくんの大事なものを奪ってる感覚にさせられてつらい。
「なりたい自分に変身しろ!」ができなかった子に焦点を当てるDLC。誰も彼もネモペパーボタンと同じところに行き着けるわけじゃない。
これにて林間学校おわり。
↑こんな終わり方しないでくれ
主人公に負けて道を踏み外しそうになるキャラ、剣盾のホップとかポケマスのキリヤとか最近めちゃくちゃ見るようになったね。過去作とストーリーでの描き方だいぶ変わったところだよなあ。
ポケモンというゲーム、どんな子と一緒に旅しようか?とかこの子をどう育てようか?とかいう選択肢がとにかく幅広くて、特にSVは主人公のキャラメイクからどこに行こうか?まで自分で選択できるもんだから「自分だけの旅」してる実感がとても強い。そもそも主人公の名前も自分でつけられて主人公=プレイヤーって認識でプレイするゲームとして作られてるし。なんだけども主人公と物語中に関わる他キャラクターとの関係にはプレイヤーは一切立ち入れない。自分が動かしてるアバターは結局ストーリー中では物言わぬ主人公なので。君は自分なんか自分じゃないんか、そこらへんはとてもチグハグなゲームだと思い続けてプレイしている(RPGなんだし、というのはまあ)。
主人公が何も喋らずただ目の前の敵を薙ぎ倒すバーサーカーになってしまうのならとにかく負かされまくって折れてしまうキャラがいていいよね、ってのが剣盾ホップとかなんだけど、こういう自分の行動に対して反応のある(ように見える)キャラがいると主人公とプレイヤーが感情を共有できてストーリー中も疎外感を感じずにいられる。そういう描き方できるのか、と剣盾初プレイ時感動した思い出。ただこれ、普通にゲームやってるつもりだったところに急にぶち当てられるので「外歩いてたらなんかアリ踏んづけて殺しちゃった」レベルの罪悪感と残酷さになっちゃうわなあ、と思ったりもしてた。ポケマスのキリヤはそもそも主人公を動かしてる実感がなかったので完全に事故だった。
そこに今回のスグリくん。相変わらず主人公に選択権がないストーリーではあるけど、鬼に会ったことは内緒にしておこうというゼイユ姉のスグリへの優しさに主人公が共鳴することが発端になってスグリがぐちゃぐちゃになるわけで、主人公は優しさを示してしまった以上その後の展開でゼイユが示す罪悪感やら何やらその他諸々の感情をゼイユと同レベルかそれ以上に感じなければならない。ゼイユと共犯関係になることでゼイユが主人公の鏡となり、ゼイユを通して主人公とプレイヤーが感情を共有する。主人公がモノを言わなくてもプレイヤーと一体になれる!すごい!ゼイユは鏡なのでこの人が陰気なヤツだったら地獄だったよ。愉快な人でよかった。
↑ゆかいだね
スグリくん、プレイ前の時点ではデザインとかそんなに刺さってなかったしそもそもキャラ単体に対して強い思い入れとか抱かないタイプではあるんだけどいつの間にか大好きになってた。本編ではオーリム博士にぐちゃぐちゃにされたし、SVほんとにストーリー中でのキャラが生き生きしててとにかく刺さる。怖いゲームだ。