まぬけさいぼう

それが 鈍足エスパーの おそろしさ!

【130連勝/最終46位】第10回レジェアド備忘録【ポケマス】

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907221948j:image

第10回レジェンドアベンチャー、お疲れ様でした!ラティアスユクシー、ファイヤーというなかなかハードなメンツが揃った上、周年跨ぎの新規バディーズ大量加入があったりとなかなか刺激的な体験ができるレジェアドでした。

レジェアドは嗜む程度(自称)の私ですが今回なんとか最終順位、連勝数共に過去最高記録を更新することができました。よかった。今回は過去のレジェアドでの経験の蓄積を感じる場面が多かったので、今後のために今回の記録はブログという形で残しておこうと思います。

方針

方針というかレジェアドやる上でのふわっとした個人的ルール

  • ラティアスユクシー→ファイヤーの順で討伐(特に理由のないこだわり)
  • 40戦までは単騎2枠で頑張る、その後2枠+俺タマゴの3枠を解禁、俺タマゴを使い切り次第なりふり構わず3枠やる
  • 俺タマゴは色違いのみ育成可、BP俺は交換しない(弊パシオの俺くんは冷遇気味、しかし組織編などでの活躍から最近は待遇改善を検討中)
  • 無理をしない。時間は有限。沼ったらとりあえず別の編成で雑にクリアしよう

以前序盤単騎に拘りすぎて全く進められず結局最終日に50戦分一気に消化する羽目になったことがあったので、以降は苦しまないレジェアドプレイを心掛けています。

以下相手毎のまとめ↓

VSラティアス

避けるな卑怯者。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224416j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224420j:image

ステージについて

バフ量によりダメージが軽減されるギミック。バフデバフ合わせて+12段階以上の能力上昇でダメージ軽減最大(1ダメージも入らない)、逆に−12であればダメージ軽減が最小になる。

…のだが、デバフ役自体はいっぱいいるのでそんなのもうどうでもよくて。それよりも回避が最悪すぎる。序盤のどろかけで命中を下げられ、2ゲージ目以降の回避運ゲに負けてぐちゃぐちゃになるのが常。だからと言って壁役の急所無効ポテ外して命中ダウン無効ポテつけてやる!とかやっちゃうとゲージ頭の必中確定急所技でボコボコにされる。とにかく毎試合キレてるのでラティアスと対峙した数だけ寿命が縮んでると思う。ストレッサー・ラティアス

編成詳細・反省
  • 第19戦、アナザーアイリスと卵オコリザルの2枠報告あり。
  • 第25戦、ノーマルデオキシスを初めて活躍させられた。怯ませながらサイド処理、あとは怯み→サイコブーストのループ。自己再生回復お祈りはどこへ行ってもついてくる。
  • 第46戦、やりすぎ。マジルザはアンズと2枠でやれる。
  • 第64戦、メレメレ島の親子。マジコスハウはB技強化ボード切ってB技後EF化と攻撃時特防ダウンを採用。個人的ボードのパワーが足りないバディーズランキング第1位。
  • 第70戦ゲーチスのポテはP技後素早さアップ。サイドへのおたけびは1回で十分、それより凍える世界でとっとと倒したほうがいい。
  • 第85戦、イチャイチャユウハルに冬の厳しさ教えるヤナギ。ユウキの技レベルが高ければユウキヤナギの2枠でいける。
  • 第103戦、BPライチ硬すぎ。2ゲージ目半ばでこらえる消費、再度こらえるも発動しなかったがその後ジワナオール回復分で受けが成立して3ゲージ目終盤まで生き残ってた。
  • 第127戦、レジェアド末期のカオス。マジコススイレン壁。戦闘開始後すぐネオサイコカッターで円滑にサイドを処理してレッドチャンの凍りハメを成立させる。レッドB技は温存。マリィには防御ダウンポテをつけて命中防御デバフでギミック突破。2ゲージ目はレッドのシンクロ技なしでゴリ押し。3ゲージ頭でレッド守る、即B技でシンクロ技解放したら勝ち。こういうわけわからん編成で1勝もぎ取るのがレジェアドの醍醐味よ

VSユクシー

そんなにすぐに正気に戻らないで。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224437j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224441j:image

ステージについて

状態異常、状態変化でない場合にダメージを軽減するギミック。1ゲージ目で異常、2ゲージ目で変化、3ゲージ目で両方を要求してくる。異常変化が解除される毎に耐性強化、2回耐性強化で当該状態が無効となる。HP半分で異常変化強制解除あり、ただし1ゲージ目には異常のみ、2ゲージ目には変化のみ解除されるので、例えば2ゲージ目で状態異常を入れても耐性強化は発生しない(が、2ゲージ目頭で異常防御壁展開、後半でからげんきを使用してくるのでアレではある)。怯み眠りによる行動阻害はすぐ耐性強化されるので無理。

とにかく状態変化持ちが少ないので暴風の30%混乱とかにも頼らねばならんカツカツの状態。にもかかわらず混乱させても1行動で混乱解除してきやがるわユクシーとかいうポケモン。バインド持ちサロンリーリエをラティアスで消費したの愚かすぎ。ワイルドカードダメージ貫通はもちろんここで消費しました。

編成詳細・反省
  • 第2戦、おなじみエリカコトネの晴れ下無限回復編成。ユクシーの攻撃はアイアンテールとかシャドボとか雷以外は苛烈ではないので回復し続けられるのであれば軽減ギミック発動されても押し勝てる。第77戦もそんな感じ。
  • 第8戦、レッカビは過剰。ミヅキは俺ピカと組んで2枠やってるのをよく見かけた。
  • 第11戦、カトレアをボード強化前の感覚で使ってしまった。対ラティアスでアンズと組んで2枠やれるくらいこの子強くなってるよ。
  • 第23戦、ヒビキをボード強化前の(以下略)。
  • 第29戦、無凸だとゲージ管理できないアニバリーリエにスピードロール無凸ネモを合わせてなんとかした。ネモがエスパー弱点なのがきつい、というか今回エスパー弱点の肩身が狭すぎる
  • 第59戦、サトシ単騎する人は攻撃時特防ダウンポテとかつけてるらしい。
  • 第89戦、ミクリ俺アチャモの2枠が出来なかったのでなんだかんだでいっつもレジェアドで活躍してくれるクリズミを投入。ミクリのB技思ったほど火力出ないので序盤は火傷にせずボルテージ溜め、その後火傷バインドのスリップダメージでHP半分くらい削ってわちゃわちゃした。
  • 第107戦、必中技以外全部躱して3ゲージ目途中まで生き残ったツクシがMVP。
  • 第113戦、ハロレアのボードに混乱付与があることを思い出させてくれたTLの方々に感謝。
  • 第116戦、反則。
  • 第119戦、個人的ベストバウト。キャリーが難しい無凸マサルに冬アカネのGF&Bダウンとゲージ加速を合わせてがんばったが3ゲージ頭で2組がダウン。もう駄目だと思われたが回避壁ゴジカが躱しまくって回復しながらアシパB技を軽減の上から撃ち込んで気付いたら勝ってた。なんなんだこの人。
  • 第125戦、サロンアセロラアクロマの2枠やりたかったけどアクロマが技2でできなかったので3枠にした。翌日のガチャでアクロマが技3になったので真顔になった。

VSファイヤー

登場時素早さダウンG2。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224453j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230907224457j:image

ステージについて

レジェアドに参戦する度に脅威と見做され恐れられる日照りファイヤー。しかし怯みが有効であり天気を変えれば催眠も入る、ダメージ軽減ギミックも搭載していないとのことで一方的に殴り勝つことが可能、一部ではファイヤーが一番温情だとの声も上がっている。既知の災厄。

ファイヤーは1回目の怯み時点で怯み耐性8、怯み後こちらが4〜5手ほど隙間なく動かすと怯みが解除され耐性強化、以降は怯み耐性9になる。怯ませ役が自バフを積む必要がある場合は1回目の怯み後優先して動かしてバフを積み、5手目までに次の怯み技を確実に入力できるようにしよう(←今まで無意識にやってたことを最近ようやく頭で理解してやれるようになった)。にらまれたらそこで試合終了ですよ。リタマラが終わらないね。

被弾時火傷が辛すぎる2ゲージ目をワンパンできるバディーズは勇者。ワンパンできない子は無事やけど無効ポテの餌食になりました。

編成詳細・反省
  • 第3戦、マツバのT技回数回復お祈りでBD5〜6段階アップしてスタート。晴ゾンビ。シルバーはソラビ。マツバは晴時全ダウン無効とT技回数回復ボードが取れればいいので技2でやれる。
  • 第15戦、ジュンナギの2枠をよく見かけた。マツリカはやりすぎ。
  • 第27戦、鎧ユウリは2ゲージ目をキョダイレンゲキ&割込水流連打で突破でき、3ゲージ目はB技でワンパン可能なので天候変化は1回だけでいい。つよい。
  • 第51戦、スリップダメージ演出が入ると催眠ハメがうまくいかないのでキクコに砂嵐無効。3ゲージ目のズミB技急所外しで仕留め損ね詰んだ経験あり。キクコにはT技自滅により相手の行動を止める最終手段がある。たいしたもんだよ。
  • 第72戦、ボルテージ3段階くらい積んでればサロンハルカは2ゲージ目ワンパンができる。えらい子。
  • 第78戦、個人的お気に入り編成。トウトウコンビにヤドランががんばってついて行きます。40%以下の怯みは1チームあたり2組入れたくなる。ファイヤーのほのおガード×2はB技には適応されないのでトウコの晴下B技の火力が凄まじいね。
  • 第93戦、アナザーカスミはいなくてもクリアできそう。セツヤクダイジネ〜。
  • 第111戦、無凸EXマジコスシルバーで2ゲージ目をワンパンしたくて割と真面目に考えた。2ゲージ目までにボルテージ4段階積みたいけど普通にやると積みきる前に1ゲージ目削りきってしまうので急所率は1ゲージ目割る直前まで上げない。眠り粉→タネマ→シルバー→スズナのループ、フクジB技でボルテージ上げ。さらにフクジのタネマ防御ダウンボードを採用してやわやわにした(突破時は5段階くらい下がってた)。ここまでやって負けられねえんだよ。
  • 第114戦クチナシの枠はウルップで頑張りたかった。怯みでなく凍りにしてしまうとファイヤーのフレアドライブを誘発してしまうので悪手。
  • 第123戦、3割+3割+4割怯みなら流石に問題ない。ボルテージ積んで2ゲージ目ワンパン。キバナ攻撃時防御ダウン、フウP技後素早さアップを採用。

俺タマゴ付編成はほぼ2枠でのクリア報告がある編成ですがだいぶ楽してます。

おわりに

ブログ書くの遅すぎて序盤の編成どうやって戦ったのかほとんど覚えてなかったですががんばって思い出して書きました。この記録が未来の私の役に立ってることを祈ります。

今回余らせてしまった子たち↓

f:id:ta_nSAIb_ou:20230911075222p:image

今までで一番無駄なくバディーズを消費できたとはいえアタッカーを多く余らせてしまいました。レジェアドはどのバディーズにも強みがあることを最も実感できるコンテンツなので余らせてしまうとほんとに申し訳ない気持ちになります。全員の力を余すことなく引き出せるようになりたいね。

統べもあってアドもある、いい時代になりました。これからもゆるゆるとポケマスを楽しんでいきます。

【最終69位】続・第1回ポケマススコアタ報告会【水を統べるもの】

こちらは2023年7月25日14:59まで開催された第1回ポケマススコアタ「水を統べるもの」の最終結果報告記事になります。中間報告はこちら↓

【356,742pt】第1回ポケマススコアタ報告会【水を統べるもの】 - まぬけさいぼう

前回ラストで「38万ptとる目処がたったらスコア更新狙う」と言ってましたが、その後38万を達成したフォロワーさんの記録を見て「私もいけそうじゃないか?」と思ってしまったのでイベント最終日に追い込みかけてみました。結果、

f:id:ta_nSAIb_ou:20230725232500p:image

無理でした。いやでもほんとにいけそうだったのでこの無念をブログに残しておきます。

VSカスミ

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726102535p:image

アップデートポイント

  • つよさ:570→630
  • マジカスミのポテンシャル:急所無効→急所時威力上昇2
  • アオギリのポテンシャル:やけど無効→天気変化時P技B技↑3

真面目なポテンシャルにしました。攻略手順は前回と同じですが、ここまでつよさを上げるとカスミB技2回でセンターを倒しきれなくなるのでアオギリに高級ポテつけてミリ残し分を確実に処理してもらいました。一度つけたら二度と外したくないポテつけちゃったのでやけど無効アオギリなんてふざけたヤツに会うことはもうないでしょう(ファイヤーが来ない限り)。(77364pt→81336pt)

VSシズイ

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726104059p:image

アップデートポイント

  • つよさ:600→700
  • ギャラドス:星4→星5(銀のび20枚投入)
  • ギャラドスのポテンシャル:P技後素早さアップ2→攻撃時防御ダウン2
  • マジグリのボード:登場時特防アップ2→全ダウン無効

つよさ700チャレンジ。5時間かかった。相手B技を耐えるためギャラドスにのびしろを捧げましたが、攻撃ダウンを1段階でも引けてないとやられます。B技直前にプラスパワーG使ってくるのうざったいね。また攻撃時防御ダウンでセレナの能力ダウン分B技を少しでもアシスト(意味あったかは知らん)。マジグリは特防バフの立ち上がりの遅さをケアするボードにしてましたが、いわくだきやアクアブレイクの防御ダウンのほうが嫌だったので変えました。(84960pt→90750pt)

がんばったのになんかスコア思ったより伸びてないなって思ったらマジグリがみずのはどうで混乱引かなかったらしい。−3000pt。

VSスイレン

スコア更新なし。回復禁止ルールはもうやりたくないよ〜。(66465pt)

VSルリナ

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726112129p:image

アップデートポイント

  • つよさ:420→470
  • メイのポテンシャル:やけど無効→急所時威力上昇2
  • メイのボード:B技抜群時威力上昇3→B技威力+25×2

方針は以前と変わらず、メイちゃんをちゃんとしました。今回はHP管理がうまくいかず、メイちゃんのピンチ時B技威力上昇が発動しなかったため(スイレンT技の回復付帯でピンチ時圏外になっちゃった)B技火力がだいぶ落ちてしまいましたが、つよさを上げたことによりサイド処理にも時間がかかるようになったため、結果としてセンターとサイドをほぼ同時に処理することに成功。サイド発狂攻撃を未然に防ぎました。(63369pt→67329pt)

VSアオギリ

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726113728p:image

アップデートポイント

  • つよさ:420→490
  • カスミのポテンシャル:急所無効→攻撃時防御ダウン2
  • トウヤのポテンシャル:急所無効→攻撃時防御ダウン2

なんで前回あんなに苦戦してたんだろう。動かし方はほとんど変えてないのに防御デバフかけたらあっさり倒せました。やきたかシステムの真髄はポテンシャル変更にあったらしい。あと前回はカスミT技の回数回復粘って全体防御6段階アップさせてましたが、相手B技を1回耐えるだけなら2段階でも全然問題なかった。なんかいろいろと拍子抜けする戦闘でした。(64584pt→71634pt)

まとめ

ベストスコアは377,514pt。おわかりの通り、マジグリが混乱引いてたら38万超えてました。ここまでマジグリに妨害確率上昇ボードが欲しくなったことはない。イベント終了ギリギリまで混乱粘ってみましたが、無情にもマスデーピカのお迎えの時間が来てしまいました。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726121443p:image

ピカチュウも「もうがんばらなくていいんだよ」と言っています。

混乱勝負に負け、水を統べられなかった私に残されたものはといえばただ絶妙に気持ち悪いのびしろチケットの端数のみ。これを次回開催時まで背負って生きねばならない屈辱よ。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230726134915j:image

スコアアタックイベント自体はタイムアタックイベント、ランキングイベント、チャンピオンバトル、レジェンドアベンチャー等これまでポケマスが開催してきた様々なバトルコンテンツからのフィードバックが感じられる良イベントだったと思います。1戦ずつリセットできるの便利すぎ。レジェアドのクッキー周回並の報酬のうまさがなかったのは残念でしたが、報酬のために走らされるのでなく自己満足追求特化になった分全体のストレスは少なくなったと思いたい。

次回は9月に電気統べだそうです。水統べ楽しかったのでポケマスは全18タイプの統べを開催し切らないうちにサ終するな。永遠に続いてくれ。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230727145756j:image

報告以上。スコアに悔いは残りますがなんだかんだで2桁残れてよかったです。次もがんばりましょう。

【雑感】カントー交響楽団第3回公演がよかったよって話

2023年7月23日、かつしかシンフォニーヒルモーツァルトホールにて催されたカントー交響楽団第3回公演に行ってきました。田舎から東京に出てきた甲斐がありました。とてもよかったので忘れないうちにざっと感想出力します。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230723224056j:image

↑ロゴすごくない?カ(マグマ団)ン(アクア団)ト(ギンガ団)ー(プラズマ団)交(フレア団)響(エーテル財団、エール団)楽(スター団)団(ロケット団)かな?

よかったところその1、世界観設計がよかった

チケット確認を済ませてホールホワイエに入るとすぐに見えてくるのがこれ↓

f:id:ta_nSAIb_ou:20230723233612j:image

お出迎えがすごい。

ホール内、舞台上にもいっぱいいました。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230723234134j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230723234204j:image

ヤドンのやま

パンフレットもすごい。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230723234507j:image

14ページデザインも凝ってるし楽曲紹介の情報量もすごい。この時点でめっちゃ濃いオタク。このパンフ用意するのお金も労力もかなりかかってるでしょ。アマチュアオケがこれ普通にやってるのすごい。

会場アナウンスの携帯の電源オフを促す定番の文言も、「…携帯電話、スマートフォンスマホロトムアルセウスフォンはマナーモードに…」ってさりげなく言ってくる。楽しい。2部開演前のアナウンスでコガネのラジオ塔占拠をまんま再現するのも芸が細かい。(あとアナウンスの方の声がめっちゃよかった)

そして演奏者のコスプレ。ネモボタンペパーとかクラベルとかネズマリィとかリーリエグラジオとかシロナとかとにかくいっぱいいた。ホルン吹くナゲキとかコントラバス弾くマッシブーンもいたし悪の組織特集なので悪ボスしたっぱもたくさん(ヤドンの横にヤドンのしっぽが並んでたのすき)。最早なんでもあり、なんだけど曲目とコスプレするキャラをちゃんと合わせたりしてたのですごく真面目。着るだけじゃなく原作再現モーションもしてくれたのは嬉しい(し、それに対していちいち客席から拍手が湧くのもほっこりする)。コスプレしてない人もR団シャツ着てたりしたので統一感すごい。演奏者の温度感にムラがない。

この時点で「ワシらがやりたいことを好きにやっとるんじゃ!」が全面に出ててもう好印象。オタクのオタクによるオタクのための演奏会。コスプレするにしても、そこらへんのアマチュアオケの定演とかだと観客のウケをそれなりに意識した結果ノリが中途半端になって失笑、ってなるケースばっかな印象なのでこの突き抜け度合いは気持ちいい。観客も入り込める内輪ノリは楽しい。

よかったところその2、プログラム・選曲がよかった

悪の組織特集!こういうコンセプトでやってくれるのオタクとしてはとても嬉しい。非公式だからこそできることですね(公式だとどうしてもライト層を意識したプログラムになりがちなため)。

第1部剣盾/アルセウス/SVからの抜粋。序盤で直近3作から選曲してライトなファンにも「これならわかるよね?」って寄り添ってくれるの優しい。あと剣盾以降は従来の悪の団らしい悪の団が出てこなくなったので、そういう意味でもここら辺を一纏めにして演奏しちゃうってのはコアなファンにもすごく理解できる発想。

個人的に一番好きだったのは「戦闘!ジムリーダーfeat.エール団」。ガラルジムリ戦をオーケストラで聴くって経験新鮮すぎだし、ジム戦劣勢からエール団乱入、トーナメントマリィ戦に繋がる流れはエール団になってマリィのジムチャレンジを追っかけてる気分になれて楽しい。合いの手掛け声、観客も一緒にやってよさそうな雰囲気だったけど日和ってできなかったのちょっと後悔。第1部アンコールの「戦闘!スター団ボス」もよかった。エレキヴァイオリンソロをスター団のBGM担当ピーニャのコスで演奏するのあまりにちゃんとしてる(BGMってかもう君が主役だよ)。あと司会の裏で流れてたジムBGMのアンサンブルが初代→3世代→4世代ってちょっとずつアレンジ変えてきてたの細かい。ニヤニヤしちゃう。

1部から2部の幕間で演奏された弦楽四重奏の選曲よかったですね。「ローズタワー」マクロコスモス、悪の組織で括っていいのか?って気持ちになるけど公式的にはガラルの悪の組織はマクロコスモスとのことなので(ポケマス悪の組織ガラル編)、この微妙なラインの組織を幕間でやるのちょうどよい。「戦闘!伝承者ヒガナ」伝説ポケモンの力を利用して自分の願いを叶えようとするって点をみればヒガナも悪の個人なのでやるよね。そもそもアクア/マグマ団内で暗躍してたし。弦との相性がよすぎる曲。「ゲームコーナー」ロケット団の資金源。この曲アンサンブル映えしすぎだし幕間とかアンコールとかでサラッとやるのにピッタリですね。

第2部から本格的に悪の組織特集。第2部カントー〜イッシュ、第3部でカロス〜アローラ、RR団で〆。イッシュの密度段違いじゃなかった?

第2部ラスト「数式に囚われた王の物語」、計12曲のメドレーで大ボリューム。中でもサヨナラとNのテーマを混ぜ合わせるアレンジがよかった。BW2のNのテーマの清らかさを知っているからこそ、Nの城での敗北から「サヨナラ」という台詞に至るまでのNの心に生まれたもの、彼の世界が静かに広がったその瞬間をこういう形で切り取られるとたまらない。美しい結末。いい話だったなあ〜と浸ってたら「ENDING〜それぞれの未来へ」まで演奏し出してひっくり返った。「サヨナラ演奏したらBWのエンディングも当然やるでしょ!」ってその思考回路はオタクすぎる。ポケマスとやってること同じですよそれ(エピソードイベント「世界を彩る数式」)。

2部から3部の幕間のアンサンブルもよかったですね。何演奏するのかなってワクワクしてたら「夢の跡地」でした。まだイッシュやり足りなかったの!?演奏メンバーの中にゲーチスコスの人がいたの笑った。確かに夢の跡地イベントにはゲーチス()出てくるけど…。

第3部のアレンジ、個人的には全部すき。パキラから見るフレア団リーリエの日記で辿るアローラの冒険、視点とそれをアレンジに落とし込む技量が素晴らしい。リーリエをフルート四重奏で表現するの、リーリエが「ひとりでに吹けそう」と思えたのがあの横笛でしたからね…。

そしてラストのRR団メドレー「ウルトラ・ボスラッシュ!-エピソードRR-」、ちゃんとUSUMのオープニングから始めるの誠実。ここまで悪ボス戦のアレンジがほとんどなかったですがここで一気に放出。メインディッシュは最後まで残しておくタイプ。エピソードRRなのでちゃんとフラダリ→ゲーチスの順で演奏してくれる。そしてサカキに辿り着いた後に流れる怒涛のメインテーマ、各世代の印象的なフレーズがドバドバ流れ込んできて悪ボスを一掃していくのが爽快。主人公の勝利で悪の組織特集が終わる完璧なエンディング

指揮者に花束、でなくミュウツーぬいが渡された後、アンコールで「風といっしょに」。パンフレットの最後のページに歌詞のってるな〜って思ってたけどここでくるんだ。コロナ禍が存在しなかった世界線ならみんなで合唱できたのかな。

よかったところその3、演奏がよかった

カントー交響楽団の演奏を生で聴くのは初めてでした。YouTubeに上がってた演奏動画を見た程度だったのですが、今回の演奏は動画の数倍よかったです。全体的に管打の圧が強いマッシブなサウンドでしたが、悪の組織特集ですしタフでギラギラした音はむしろおいしかったです。一番好きだったのはコントラファゴット。めちゃめちゃ気持ちいい音でした。木管低音とかコントラバスとかがオケ全体のサウンドの方向性をがっちり固めてくれてるのだいすき。コントラファゴット、アマチュアオケだと調達に難渋してる印象があるのですが(そうでもない?)、今回の公演ではアルトフルートやアルト/テナーサックス、コントラバストロンボーンとかよっぽどのことがない限りオケに出てこない楽器も(局所的ですが)使われてたりしてたのでなんかすごかった。贅沢。

3部あたりはさすがに疲れが見えてきましたが、15時開演18時終演で休憩除いて2時間はずっと演奏してたと思うので疲れるのは当然。それを気合いで乗り切ってるのがアツかった。命を削りながら出す音はたまらないですね。なんなら疲れが限界突破してたであろうプログラムラストのRR団が一番輝いてたまである。プロの演奏聴きに行ってもこれを感じられることは滅多にないので、今回はとてもよいものを摂取できました。

おわりに

ここまで雑に感想書いてみましたが、まさしく「おんがくのちからってすげー!」だったしアマチュアオケの底力を感じました。好きなことなら無限の力が湧いてくる。それを共有できる空間があるってすばらしい。こういう営みに触れると自分も楽器吹かなきゃなって気持ちにさせられます。来年もやるみたいなので是非行きたいですね。ありがとうございました。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230724200620j:image

【356,742pt】第1回ポケマススコアタ報告会【水を統べるもの】

この記事は、2023年7月11日から7月25日まで開催されているスコアアタックイベント「水を統べるもの」の進捗レポートです。35万6000ptまで行けたのでひとまずまとめておきます。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065327j:image

スコアアタックイベントとは

スコアアタックイベント(公式推奨略称:スコアタ)とは、「全5つのバトルに対し、相手のつよさをあげたり、バトルルールに沿っていい結果を残すことで各バトルでのスコアを稼いでいき、報酬を獲得していくイベント」(第48回プロデューサーレターより)です。開催ごとに特定のタイプが指定され、指定タイプが多く編成されるほどスコアに倍率がかかるため、ハイスコアを狙う場合(1チームあたりのバディーズ数3×バトル数5=)15組のバディーズをアタッカーからサポートまで全て同タイプで揃える必要があります。ちょっと持ち物検査要素が強いかも。今回の指定タイプは水なので、水タイプのマスターバディーズ「セレナ(チャンピオン)&ゲッコウガ」の有無が特にスコアに大きく影響している印象。

今回スコアに関わるバトルルールとして「タイムアタック」「たくさん能力アップ」「たくさん攻撃しよう」、またチャレンジルールとして「主人公1組以上編成」「相手にこんらん1回以上」がありますが、正直ここらへんを意識しながらバトルするのは(余程余裕のある人でない限り)無理です。それよりも相手のつよさ上昇による獲得スコアとタイプ倍率の比重のほうが圧倒的に高いので、必然的につよさモリモリの相手に水責めをするのが基本戦略になります。

編成紹介

ベストスコア更新時の編成です。

  • VSカスミ(つよさ+570)

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065833j:image

スコアタでは相手ごとに特殊ルールが定められていますが、カスミ戦では相手への状態異常・状態変化が効きません。対して相手は異常確率上昇ふぶきやれいとうビームで凍らせてきます。理不尽。相手の登場時霰によるスリップダメージ&必中ふぶきが辛いので雨パ推奨。相手は氷タイプなので心置きなくあまごいできます。

怯みや眠りによる行動阻害ができないため殴り合い必至、しかし当たらなければどうということはない。よってパッシブ・ボードに「P技後回避率アップ4」をもち高火力B技を放てる「ジコスカスミ&シャワーズ(技5EX)」を採用。カスミに足りない特攻急所バフを補える雨要員として「ジコスクリス&スイクン(技1EX)」、そしてセンターの弱点(電気)を突けマスターパッシブによる耐久補強も可能な「アオギリ&カイオーガ(技1EX)」も採用。クリスのミニきずぐすりGやカスミとクリスの全体特防バフのおかげでふぶき対策は万全(対物理は怪しいのでサイドのドリルライナーは即リセット推奨)。

初回B技はクリスで、それ以降はカスミB技で(センター→サイドの順で)攻めて攻めて攻めまくるシンプルな戦い方。アオギリはセンターにかみなり連打です(こんげんのはどうのほうがサイド削り&ヒット数稼ぎになる?と思いましたがサイドはどうせカスミがB技で一掃してくれるし最終盤にはどうせカスミがみずでっぽう連打でBC回しながらヒット数稼ぐことになるので多分かみなりでいい)。カスミがB技撃ち始めるまでに回避率4段階は上がってて欲しい。B技前のくろいきりと技ゲージ残量確認忘れずに。カスミB技2回でセンターはほぼ倒せます。センター倒したあたりでクリスとアオギリがダウンしますが、カスミが躱し続ける限りどこまでも行けるのでつよさ+600とかでも問題なくクリアできると思います。多分もっと上げてもいい。

以下ボードとポテンシャル。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722070118j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722070122j:image

↑ポテンシャル適当すぎる。

カスミとアオギリのポテンシャルは急所時威力上昇2でいいです。アオギリのやけど無効は春の訪れの名残。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065845j:image

アタッカー出禁ルール。とはいえ水タイプにはアタッカー顔負けの脳筋テクニカルが多くいるので稼ぎ所だったりする。

編成自体はTwitterで見かけたものを使わせていただきました。昔も今も定番「ジコスグリーン&カメックス(技3EX)」、デバフができるからってテクニカル面してるだけの火力役「セレナ(チャンピオン)&ゲッコウガ(技3EX)」、6割怯みと雨の使い手「俺&タマゴギャラドス(テクニカル星4)」のつよつよチーム。

初回B技はグリーン、それ以降はセレナで。2回目B技まではセンター狙い、2回目B技後から3回目B技まではサイドのニョロボンを狙い削っておく、その後再度センター狙いに切り替え4回目B技でセンターを倒した後即ニョロボンも処理、最後の1匹は怯み混乱で頑張って勝つ。雨はセレナB技前のタイミングでうまいこと降らせる。かなり戦略的な戦い方ですが、タマゴギャラドスに注ぎ込んだのびしろ数次第ではつよさ+800とかでも勝てるらしい。どうなってるの

(ちなみに、相手シズイのB技「海よりも海なアクアテール」には防御アップ分威力上昇効果がついているので相手のディフェンダーGを無視してると痛い目に遭います。B技後のヨクヨケールGもかなりキツいのでセレナ使わないのであればマジコスカスミでくろいきりしたい。)

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722172616p:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722172618p:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065855j:image

HP回復不可ルール。キツいので「ユウリ(アナザー)&ウーラオス(技4EX)」でゴリ押します。壁役にはサロンバディーズ「セキ&シャワーズ(技3EX)」を起用(わざわざスコアタのためにEXした。のびしろたりない)。怯み混乱要員として「マキシ&フローゼル(技5星5)」も引っ張り出してきました。この人めっちゃ強かった。

序盤はマキシで怯ませてる間にバフを積み、ユウリのすいりゅうれんだで相手全員の防御を最大まで下げる。相手が怯みから回復して異常妨害無効状態になってる間はセキのまもるを駆使して生き残る。タイミング次第ではユウリB技直前に相手にディフェンダーGを使われるかもしれないのでB技前の防御ダウン確認忘れずに。B技でセンターが粗方削れたらユウリのダイナックルで追撃。弱点突けてえらいね。サイドは怯み混乱でなんとかなれ(いつもの)。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722202318p:image

↑ユウリはダイナックルを使う関係で命中時急所率アップボードが必須。アイアンヘッド妨害確率上昇も取ってたけどマキシを信頼するなら無傷登場時こらえるとか取った方が安定したかも。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722202321p:image

  • VSルリナ(つよさ+420)

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065905j:image

特殊ルールなし。稼ぎ所その2。とはいえ強いバディーズをだいぶ使い切ってしまったのでちょっときつい。ルリナは高火力シェルブレードやじしんで容赦なく削ってくるので防御バフやワイドガードが使える「スイレン&オニシズクモ(技5EX)」で頑張って耐えます。アタッカーとして「ミナキ&スイクン(技2EX)」を起用しましたが技2だとB技強化ボードがとれない!シンクロ技「清浄のなみのり」でサイド処理はできるけどセンター突破ができない!テクEXB技が欲しい!ということで急遽育成済みテクニカルバディーズ「メイ&フタチマル(技5EX)」を採用しました。限界編成。

メイちゃんはパッシブに「ダウン確率上昇1」をもち、シェルブレードで確定防御1ダウンができます。B技火力条件は素で持ってる「防御ダウン分」に加えてボードに「ピンチ時B技威力上昇」。序盤はシェルブレード連打で相手の防御を最大まで下げ、ルリナのB技を耐えたうえでボードの「無傷登場時こらえる」やスイレンワイドガードを駆使してじしん地獄を生き残り高火力B技を叩き込め!ミナキはうずしおで相手をバインド状態にしてシンクロ技連打。スイレンワイドガードタイミングが難しい。「次じしん来る!って思ってワイドガード打ったらシェルブレードだった」←これでめっちゃリセットさせられた。今のつよさ設定(+420)だとセンターとサイドを大体同じタイミングで倒すことができました。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722202814p:image

↑メイのボード、B技抜群時威力上昇とってますが別にいらない。B技威力+25パネルがいっぱいあるのでそれとったほうがいい。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722202816p:image

↑メイのポテンシャル、急所時威力上昇2にしろ!!!やけど無効は春の訪れのせい!!!

メイちゃん起用があまりに想定外でめっちゃ雑に使ってた。ごめんねメイちゃん…。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722065916j:image

特殊アタッカー出禁ルールです。水タイプの物理アタッカーといえば「マジコスギーマ&サメハダー」と「クリス&オーダイル」ですが今回はクリスを採用。「クリス&オーダイル(技5EX)」はボード次第で自力で急所やB技火力に関わる素早さを最大まで上げられますが、今回は「トウヤ&ダイケンキ(技5EX)」を同時採用して全部トウヤのバフに任せる他力本願型です。回復手段に乏しいトウヤの補助としてキズぐすり持ちの「カスミ(アナザー)&コダック(技5星5)」も編成しました。

相手は物理技ばっか使ってくるので、対策としてカスミのT技回数回復を粘ることでトウヤのボードのT技後防御アップと合わせて全体防御バフを最大まで積めるようにしました。またトウヤのスピーダーG後回避率アップボードも取ることでトウヤの場持ちがかなりよくなりました。

たきのぼり使いが2人もいるので怯みを狙ったりもできるのですが、BCカウントがわけわからんくなって頭がおかしくなったので結局怯みは一切使わず、B技後割り込み力(ちから)のみで押し切れるつよさで妥協しました。某所でやきたかシステムと呼ばれているセオリーが理解できていればこの編成でもつよさ+470とかやれるらしいです。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722205852p:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722205754p:image

↑トウヤとカスミのポテンシャル、攻撃時防御ダウンとかの方がいいんでしょうかね。急所当たったらリセットすればいいし、防御下がってたら押し切れたのにってシチュエーションが多々ありました。

おわりに

改めて編成を見てみると改善できそうな点がたくさんありますね。編成そのままでも37万ptくらいなら余裕で取れそう。でもやりたくない!なぜなら!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722223423j:image

のびしろチケットの端数が嫌!!

18万ptで目玉報酬は取り切れますが、それ以上のスコア更新では5000ptごとにのびしろチケット1枚が貰えます。何故1枚。レジェアド先輩は一戦でのびチケ5枚くれるんだぞ!5000ptごとにのびチケ5枚くれ!とは言いませんが25000ptごとにのびチケ5枚のほうが個人的にはストレスがなかったです。変な拘りだ。次の端数調整ラインが38万ptなので、38万pt取る目処がたったら記録更新狙います(多分無理)。

ということでスコアタ報告でした。

(追記)最終結果がでたぞ!↓

【最終69位】続・第1回ポケマススコアタ報告会【水を統べるもの】 - まぬけさいぼう

おまけ

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722224804j:image

カナちゃんがいいねくれました。

おまけ②

f:id:ta_nSAIb_ou:20230722224856j:image

序盤元気(初日に瞬間4位達成してました)。

【後編】ポケモン工芸展に行って饒舌になるオタク

こちらはポケモン工芸展感想記事後編になります。前編はこちらから。

【前編】ポケモン工芸展に行って饒舌になるオタク - まぬけさいぼう

 

ではでは早速、2.ものがたりの展示室に入ってみましょう!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611105719j:image

これTwitterで見て気になってたやつ!PokemonEvolutionsに負けず劣らずな彫りの深さのダンデさん!

この作品は1954年生まれの作者さん(今69歳!?)が初めてポケモン(剣盾)をプレイし、そのときの体験を切り取って作品にしたもの。つまり形態は全く違えど、ゲームの初見実況動画とやってることは同じということですね。そう考えると作品が一気に身近になるかもしれない。

それにしても70歳で初ポケモン…!生まれたときからポケモンと一緒だった私のような若造には想像もつかないし絶対に味わえない体験!羨ましい!

(70歳も悪いリーグスタッフとかくれんぼしたんだよな…と思うとなぜだかごめんなさいって気持ちになる。罪深いぞゲーフリ!)

作品は3つ。ガラルの冒険からハロンタウン」「ワイルドエリア」「シュートシティ」がそれぞれフィーチャーされています。どの角度から見ても様々な表情のポケモンが顔を出してくれて見応えバツグン!以下私のお気に入りです。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611142103j:image

クスネ、こんなに妖艶だったのか…。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611142152j:image

「え、私??」な表情のルンパッパ。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611142454j:image

タワートップでの威厳はどこへやら、ちっちゃく縮こまったムゲンダイナ。かわいい。絶対カレーで手懐けられてるよこの子。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611143222j:image

ドテッコツなのよくないですか??

これ殿堂入り時点の手持ちだと思うんですけど、別に作者さんに交換相手がいなくてローブシンにできなかったとかそういうやつじゃないんです多分。そもそも作者さんの頭に通信進化という概念がなかった。これポケモン初プレイあるあるじゃないですか?今だとみんなすぐググっちゃうからそんなこともないのかな。でもこの感覚が作品を介して私達に伝わるのすごく心がくすぐったくなる。健康によい。

(池本一三『冒険のはじまり』『湖のほとりで』『殿堂入り』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611160348j:image

きものだ!

私着物のことあんまり詳しくないんですが、これ実際に着てみたらどんな感じになるんだろう。深い藍にアローラのポケモンたち。暑さと涼しさを一度に感じる、くらしに寄り添うデザイン。

暑い夏の夜、これを着てお祭りに出かけたら楽しいだろうなあ。キタカミの里でこれ着させてくれ!

あと言いたいこと、この作品がここで登場した意味を私はちゃんと考えるべきだと思うんです。実はこの先、3.くらしというテーマの展示があり、この作品にはそちらのテーマの方が適しているのでは?という気がするのです。それでも事実2.ものがたりの展示に含まれている。何故でしょう。

思考の起点となるのは『島ツナギ』という作品名。そして作品にデザインされているアローラのポケモンたち。アローラの4つの島を繋ぐ…。なんかこう聞くと島巡りの大冒険が頭の中にスッと浮かんできます。SM主人公たちの島巡りじゃなくてもいい。クチナシさんからニャースをもらって島巡りに出た子でも、なんなら私の知らないアローラの子でもいい。誰かの島巡りの記憶がこの着物の中に吹き込まれているのかも。そう考えるとものがたりがはっきりと見えてきますね。

(城間栄市『琉球藍型着物「島ツナギ」』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611161553j:image

ちっちゃい!

このアーマーガアのやつ、ポスターに出てた写真だと大迫力!って感じだったけどこれはきっと世界一小さなココガラとアーマーガアよ!

この作品、ちっちゃくて緻密というだけではない!なんとココガラ⇔アーマーガアの変形が可能なのだ!どうやら写真真ん中のやつは変形途中らしい。戦隊ヒーローの変身、ロボットの変形…男の子心がくすぐられる!

そして進化の捉え方、前編で紹介したトランセルバタフリーはある体を捨てて別のものに生まれ変わるような描写で驚いたが、ココガラ・アーマーガアに関しては一つの体で完結させている。(アオガラスを抜かしているとはいえ)まさしくポケモン的な「進化」であり、モチーフと表現がビンビンに共鳴し合っている。ただ退化も可能であると考えると途端にポケモン感がなくなりますね。その感覚もおもしろい。

それにしても、デフォルメの効いたココガラから細かなデザインのアーマーガアへ、進化ラインとはいえデザインの性質が異なる2匹を一つの作品に同居させる力、恐ろしい。

(坪島悠貴『可変金物ココガラ/アーマーガア』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611174202j:image

作品名「電光投擲捕獲箱」だそうですよ。カッコよすぎ。

四角いモンスターボール。箱。私達の知るモンスターボールは丸いけど、性質としては確かに箱。手持ちがいっぱいのときにボールが転送される先はボックス。箱。ポケモンは箱に収まっている。じゃあ私の相棒も箱入り娘(?)

写真じゃわかりづらいけど箱にはまさしく"電光"な模様が。さながらスーパーコンピュータ。中に入れられたポケモンは生物としてではなくただ電子的情報としてのみ認識されるのだろうか。でも現代のモンボって確かに高性能コンピュータだよなあ。妨害電波でボールの機能を封じるあんな人こんな人もいたし。あれが200円なのすごすぎでしょ。シルフカンパニー赤字にならないの?

というわけで、ポケモンという作品の象徴・モンスターボールって一体なんなんだ?という感覚でクラクラしちゃう作品です。

(池田晃将『電光投擲捕獲箱』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611181111j:image

前のお客さんの顔がちょっと写ってたのでぼかしてます。

続いて、中に入ってみるタイプの作品です。

この黄色いの、なんだと思いますか?近づいて見てみましょう。

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611181546j:image

全部ピカチュウ

つまりこの作品、中に入ればピカチュウに囲まれてる感覚に!

…というわけでもなく、相当寄らないとピカチュウだって認識できないし、遠くにあるやつはぼやけて見えて、ただただ無限に広がる黄色い世界に置き去りにされたような感覚がします。秋のイチョウ並木。

それでもこの黄色が全部ピカチュウだというのは事実!私達に認識できなくてもピカチュウはそこにいる!不思議な感覚だ。

(須藤玲子『ピカチュウの森』)

今気付いた!この作品の英題"Pikachu's Adventures in a forest"だ!ピカチュウがいっぱいいて森みたい!じゃなくてこれはピカチュウの森での冒険をそのまま切り取った作品なんだ。つまり私に見えたのは縦横無尽に駆け回るピカチュウの残像?走馬灯のように目の前に高速で景色が飛び交ってた?ぼやけて見えたのはそのためか?なんてね。

 

ここまでで2.ものがたりが終わりです。そして最後に3.くらしの展示が待っています。階段を降り、展示室へ向かってみましょう。

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611190305j:image

壺×タネボーだ!

これこそ工芸展に求めてた要素というか、もちろん今までのもすごかったけど、生活の中に溶け込むポケモンっていう理想がこういう形で現実になるところが見たかったんです!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611190848j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611190903j:image

マホミルもヌメラも壺の色・形とポケモンとの一致が美しい。

私これ見たとき、「みがわりが あらわれた」という文言が浮かびまして、みがわり人形じゃなく壺を身代わりに出そうとしてるシチュエーション?みたいな。(余談ですが、この日のアニポケでコルサのウソッキーがみがわり使っててタイムリーだなって勝手に思ってました。)

(桝本佳子『タネボー/壺』『マホミル/壺』『ヌメラ/壺』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611192938j:image

焼き物で使われがちなこの青、みずタイプとよく合いますよね。皿としての実用性はともかく、マンタインの大きく平べったい体とこの皿、形としてはぴったりです。皿の部分を水面に見立てると水に潜ろうとする瞬間のように見えて躍動感が伝わります。テッポウオがいる部分がちょうど影になってるのも個人的にとてもすき。あくまで主役はマンタインだってわかってるテッポウオ。おそらく長い付き合いなのでしょう。

(桝本佳子『マンタイン/染付皿』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611200400j:image

ファイヤーがいる!

ファイヤーって翼を大きく広げた姿しか見たことがなかったように思えたんですが、この壺=タマゴから孵った瞬間を切り取ったような姿!若さと同時に神々しさが辺りに漂います。ファイヤーは春を呼ぶポケモン。孵化した瞬間に周りの草木が一斉に芽を出し、花が咲き…といった映像が浮かんできます。壺の柄にも草花が描かれてますね。伝説のポケモンのタマゴ、マナフィみたいに特別な柄なのかな。

(桝本佳子『信楽壺/ファイヤー』)

桝本さんめっちゃ作品作ってるな…。

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611202505j:image

ファイヤーがいる!(2回目)

いやすごくない?フリーザーとサンダーの姿が見えないのにファイヤー2匹もいるよ?大人気ポケモンじゃん。

でも確かに、この漆の艶めく黒に合わせようってなったとき真っ先に思い浮かぶのはフリーザーでもサンダーでもなくファイヤーだよなあ。ファイヤーの炎は上品に映える感じがします。紅葉に似た美しさがファイヤーの翼にはある。

この作品、とにかく実用性がありそうだけど勿体無くて何も入れられない気がする。

(田口義明『蒔絵棗「春を呼ぶ」』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611203831j:image

これ絶対エンジュシティで売ってるって!マツバさんとか持ってるよ!

黒を背景に銀と金。似合わないわけがない。銀も金も下手に使うとギラギラしすぎて安っぽく見えちゃうけどそんな心配はいりませんね。近くで見るとホウオウもルギアも彫りの細かさが異次元です。神様への信仰をそのまま形にしたような丹精込もった作品

展示だとホウオウ右ルギア左だったけど、反対にして両者を向かい合わせた方がカッコよくない?そうでもない?そう…。

(桂盛仁『香合ルギア』『香合ホウオウ』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611205204j:image

ピカチュウカップがいっぱい!

今までの作品とは全く違うポップなイメージのピカチュウ柄!これそのままポケセンで売らない?

ピカチュウの柄が付いてる外側のうねうね部分は一つ一つ形が全く違うみたい。普段使いしてる食器が特別だとなんだか毎日がちょっとずつ幸せになりますよね。これポケセンで売らない?

(桑田卓郎『カップ(ピカチュウ)』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611210041j:image

この布、ただの布ではありません。

なんとガラルマッギョが隠れています。

「ガラルマッギョって何?」

「わかんない。でもなんか魚っぽいのいない?」

「あ、ガラルマッギョのギョって"魚"ってこと?」

(画像検索)

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611210717p:image

マッギョ ガラルのすがた|ポケモンずかん

「「なにこいつ」」

これですよ!初見マッギョでちょっと引く感じ!私が12年前にセッカシティで味わった感覚を後ろにいたカップルはポケモン工芸展を通じて味わってるんですよ!貴重な体験!

ちなみに、マッギョを知らなかったお兄さんも横のフライゴンモチーフの作品には嬉々として反応していました。どんなポケモンも誰かの思い出。

作品としては、模様の中に自然とポケモンが紛れ込むくらしに寄り添ったデザインであり、なおかつそこに抜擢されたのが擬態するマッギョモチーフと表現の噛み合いが見事。この感動が何度も味わえるのがポケモン工芸展。

(小宮康義『江戸小紋着尺「ガラルマッギョ」』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611212528j:image

まさしくアジア的な華やかさと力強さを感じる模様を纏ったグラードン。この色、ゲンシカイキだよね!?模様もほのおタイプ的な下から上へ湧き上がるようなデザイン。こうして見ると、グラードンが元々持ってた赤色って金色と相性バツグンだったんだなって改めて感じます。人の手に負えないほどのパワーを吸収した姿の象徴として金色が浮かび上がるの、この作品を見た上で考えると必然だったのかも。

(植葉香澄『光火彩文グラードン』)

 

f:id:ta_nSAIb_ou:20230611214131j:image

メガデンリュウ友禅!

この工芸展、全体的に初代と第8世代(制作時の最新世代?)のポケモンが多い印象でしたが、ここでメガデンリュウに出会えるとは!

実際に見ると感じるんですが、この帯のしっとり感とずっしり感、たまりません。隣にはメリープモココがデザインされた着物もあります。セットコーデという発想、これもくらしに寄り添うことへの意識に思えます。特別な日に着たくなる。

(水橋さおり『友禅帯「閃光」』)

 

最後の方かなり駆け足でしたが、これにてポケモン工芸展感想記事終了です!

ポケモン公式の呼びかけに多くの作家さんが共鳴し、こんなにもすばらしい工芸展が開催される。これほんとにすごいことです。お互いが一歩踏み出して挑戦する意思を見せてくれたのだから、ファンとしては可能な限りそれを見届けてリアクションしたいところ。みんなも絶対見に行こう!

…え?もう終わってる?!?!

どうやら私がチンタラ感想書いてる間に金沢の工芸展が終わってしまったらしい。なんたること。

 

巡回展やるらしいよ。

アメリカ・ロサンゼルスでの巡回展が決定 | ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―

今年の7月からロサンゼルスで、そして来年には日本国内で巡回展が行われるそう。ちょっと先になりますが、今回見逃した人は巡回展に是非行こう!

 

来年まで待てない!そんなあなたに!

公式図録はオンラインで買えます!!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230612113745j:image

168ページからなるハードカバーの大ボリューム図録!今回紹介できなかった作品もこれで味わえる!作品の詳細な解説付きで生で見た人ももっと楽しめる!お値段3,300円(税込)!

ポケモン×工芸 美とわざの大発見 | 東京美術

 

長くなりましたが、ここまで読んでくださった皆様本当にありがとうございました。拙い文章だったでしょうが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

それでは、またの機会に…。

 

6月12日アップデート内容

・公式図録の紹介を追加しました。

・その他軽微な加筆修正を行いました。

【前編】ポケモン工芸展に行って饒舌になるオタク

きたぞポケモン工芸展!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610131108j:image

前日の夜にふと思い立ち、まともな準備を何もしないまま決行した日帰り弾丸金沢旅行。ポケモンじゃなかったらこんなにフッ軽になれなかった気がする。ありがとうポケモン

タイトルにある通り、この記事は2023年3月21日から6月11日まで金沢の国立工芸館で開催されているポケモン×工芸展の感想を記したものになります。

ポケモン×工芸展―美とわざの大発見― 特設ウェブサイト

私が行ったのは6月9日(金)、終了前々日。終了間際ということもあり平日とはいえそれなりに人もいました。学生から親子連れ、お年を召したご夫婦まで、さすがはポケモンといった感じの客層の幅広さ。早速チケットを購入し、いざ!

 

ポケモン工芸展の世界へ レッツ ゴー!

 

誘導に従い白い壁の廊下を進むと、

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610205225j:image

いる!

ポスターでめっちゃ見たサンダースだ!白い廊下の突き当たりに黒をバックにギラギラ光るサンダースが遠目に見えた瞬間の感動たるや!

さらに!!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610205923j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610205944j:image

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610205955j:image

みんないる!!

イーブイもふもふ!?これ銅なんだよね!?

シャワーズ、鱗〜〜!!

ブースターでっか!!!写真じゃわからないけど思ってた1.5倍はあるよ!

でもやっぱ一番嬉しいのはサンダースのトゲトゲだなあ。私の中でなぜかサンダース=ミサイルばりの印象があって。この鋭さ、とても痛そうで素晴らしい!

あと照明について。ポーズのせいかシャワーズだけ頭部に光が集中しており、対照的に胴に当たる光が柔らかく、波打つような体のしなやかさが際立っているように見えますね。

この子たち、普通に立って見ると目に光が灯ってないように見えてちょっと怖いけど、目線を合わせるように少し屈んであげると目にハイライトが入って「生」が実感できます!おすすめ!

(吉田泰一郎『サンダース』『シャワーズ』『イーブイ』『ブースター』)

 

言い忘れてましたが、この工芸展はほぼ全ての作品が「写真撮影OK」です!一応

・動画はダメ

・フラッシュONの撮影はダメ

・身を乗り出したり、危険な撮影はダメ

といったルールはありますが、それを守れば結構自由に写真が撮れます!

 

次!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610213827j:image

以下隣でこの作品を見ていた親子連れの会話

子「レックウザだ!」

父「『超古代ポケモン』だって。他に何がいるかな?」

子「シャチみたいなの!」

母「カイオーガだね!あとは…。」

子「グラードン!」

幸せ空間か??私にもこんな家族がほしい〜。(やっぱりレックウザは今アニポケにも出てるし子どもの認知度高いのかな?)

この作者さんのもう一つの作品にも模様の中に様々なポケモンが隠れており、自分で発見する楽しさもさることながら、見知らぬ人が発見して楽しんでるのを見る楽しさなんかが味わえます。老若男女みんなに広く愛されるポケモンだからこそ味わえる感覚。

(葉山有樹『超古代ポケモン玉盌』)

 

次!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610215542j:image

こちらの作者さんの作品、ホウオウがかなり人気でTwitterでもよく見かけたんですが、私はこのアリアドスに惚れてしまいまして。アリアドスの色、木の質感とあまりにマッチしすぎてないか??今まで毒毒しいって思ってた見た目が木の柔らかさとこんなに親和性が高いとは思わなんだ。さらに畳に乗っかってるんですよ!これは「実在」です。#ポケモンと生活Twitterにこの作品投稿するべき。いっぱいいいねする。

(福田亨『Floor』)

 

次!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610221208j:image

これは「羽化」か、はたまた「進化」か。

進化っていうと体が光って形が変わって…って印象なのでこれはもう羽化です。トランセルの体からほぼ出かかった状態を切り取る、これトランセルだったものはどうなるんだろう。なんかヌケニンならぬヌケトランセルみたいなのが誕生しそう。(ちなみに隣にはスピアーバージョンも展示されてる。)

あとこの作品、がとてもよい。緑っぽく描写されがちな部分が青に近くてすごくクリアな印象。

(満田晴穂『自在トランセルバタフリー』)

 

次!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610223007j:image

完全に蟹。そういえば君茹で上がった色してるね。暑くない?

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610223218j:image

キングラー作者によるアーボック。やっぱ正面から撮影したくなるよね!って思ってこの角度から撮りましたが、横から見た時の胴の太さがたまらなかったです。めっちゃ掴みたくなる。

(今井完眞『キングラー』『アーボック』)

 

ここまでが1.すがたというテーマの展示でした。この先は順路が定められてるわけではなく、気になったものを自分のタイミングで見に行けるそう。つまり、

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610192223j:image

ここまでがチュートリアルだったというわけですね。SVにも劣らない濃密なチュートリアルだ。

とはいえある程度の誘導はあります。館内はそれなりに混んでおり、ある程度人の流れもできているので流れに沿って進んでみましょう。

 

目指すは次の展示!早速向かってみようと歩き出した途端に目に飛び込んできたのが、

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610192132j:image

なんだこれは!

モンスターボールを持った、少年…?なんか近未来的な装備してる…。

パルスマン…?!?!

ここまで思い付くとなんか理解できる気がする。この作品の作者さんはゲームを起動する=ゲーム機の中に入ることをこういう風に認識してるんだ!そして右手のモンスターボール。ゲームの中ではいつもポケモンが君の側に。魂がここがいいと叫ぶ。

実際のところどれだけパルスマンが意識されてるのかはわからないけど、そう見えてもいいように作られてるでしょこの作品!そんなアプローチもできるのかポケモン工芸展!

(こんな感想を出力しておいてアレなんですけど、実は私パルスマン未プレイでして…。今ならSwitchでもできるし積みゲー消化したらやろうと思ってますので許して…。)

(林茂樹『月光 Pokémon Edition』)

 

さて、この作品の奥には何やら暗くて怪しい部屋が。

覗いてみると…

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610131901j:image

いや写真撮るの下手すぎるだろ!

(この部屋あまりに暗かったもんでうちのスマホが気を利かせて自動でシャッターONにしてしまいまして、「うわあああシャッターつけないで!!」と大焦りでカメラ弄って撮り直したらこんな写真になってました。自動シャッター気をつけよう!)

 

写真だとこぢんまりした感じになってますが、5×5mくらいの面積の狭く真っ暗な空間に体感2mほどもある立体物が聳え立ってるの、かなりの威圧感。吸い込まれるような黒。ブラックホール的質量。これは闇堕ちした「なゆたのけしき」?!

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610172629j:image

改めてみると別に似てない。

これ、何かというと技「かげうち」をイメージした作品なのだそう。「かげうち」っていうと先制技だしなんかもっと軽くて素早い印象があったのですが、この作品には恐怖で動けない相手に背後から強烈な一撃を加えるような印象(「かなしばり」や「ふいうち」?「かげふみ」かも)もあって、技の解釈の幅が広がりますね。

ちなみにこの作品のタイトル「無題」らしいです。ポケモン工芸展の文脈で見たからこんなことを感じましたが、これがゼルダ工芸展だったら「極限まで抽象化されたシーカー族概念」とかになってるかもしれない。ブレワイのではなくそれこそ暗殺とかやってるタイプのシーカー。(妄言)

(田中信行『無題』)

 

今紹介した2作品、実は順路に従って進むと冒頭に紹介したブイズアートよりも先に目につくようになってるんです。一見するとポケモン的じゃないので初めは「常設展示かな?」と思ってスルーしてしまうのですが、チュートリアルを経てポケモン工芸展の世界をちゃんと認識できればこの2作もポケモンの作品に見えてきます。作品配置が美しい…。(それでも結構スルーされがちな印象だったのでちょっと勿体無いなーとも思ったり。)

 

続いて2.ものがたりの展示ですが、そこに向かう途中で私達の目の前に現れたのが、

f:id:ta_nSAIb_ou:20230610183500j:image

これ、すごくないですか?

多分「かげうち」をスルーしてしまった人にはこれが何だかわからないと思うんです。でも「かげうち」を味わった人なら直感的に「こおりタイプの技だ!」ってなるんですよ。配置の妙、再び。

これは「つららおとし」を作品に落とし込んだものだそうです。技が決まった後にフィールドに残されたつららに思いを馳せよう。「ステルスロック」のように盤面に残るわけじゃないけどそこには確かに実在するはず。ゲームじゃ描写されないけどアニポケならこのつららを使ったバトル描写とかありそうですね。

この作品で私が一番感動したの、部屋全体の空気感なんですよね。部屋の後ろの閉ざされたカーテンから漏れる青白い光も含めて部屋全体がひんやりとしているような印象を受け、冷房の温度がここだけ低いとかそういうわけじゃないのに氷の冷たさを肌で感じるというか。写真じゃ伝わらないのがもどかしい〜〜。

(新實広記『Vessel -TSURARA-』)

 

次はようやく2.ものがたりの部屋!といきたいところですがあまりに長すぎる!書くのも読むのも疲れるわ!ということで次回に続きます。よろしければお付き合いください。

後編はこちら!

【後編】ポケモン工芸展に行って饒舌になるオタク - まぬけさいぼう

 

6月11日アップデート内容

・後編のリンクを追加しました。

・作者名、作品タイトルを追加しました。